ただ、そこにいるだけでもいい場所。

りょうたろう、店長辞めるってよ。


こんばんは。

このブログもすっかり久しぶりの更新となってしまいました。


店長のりょうたろうです。

正式には、『元』店長です。


この度、にしのみやこども食堂店長の職を退くことになりました。

2015年12月28日の、にしのみやこども食堂のオープンから、もうすぐ2年。

オープン当初は、なかなか子どもたちに来てもらえず、ご飯を作っては大量のお弁当にして持って帰る日々が続いて、毎週不安な月曜日を過ごしていました。

そんな頃のことを考えると、近日の多くの子どもたちと過ごすこども食堂の時間は、とても幸せで、楽しい時間でした。


こども食堂は、昔の僕が欲しかった場所でした。

中学生の頃、病気で母親を亡くし、1人で晩ご飯を食べることも少なくありませんでした。

また、何か困ったことがあれば母親に相談、が当たり前だった僕にとって、困り事や悩み事をどこにぶつけていいかわからず、なんとなく家に居づらく、家にいることを避けるような中高生時代を過ごしていました。


それでも、その頃のお小遣いなんてたかがしれていて、長時間過ごせるような場所なんてなかなかありませんでした。


あの頃の僕の周りに100円で晩ご飯がたべれて、だらだらと過ごしても怒られなくて、話を聞いてくれる少し年上のお兄ちゃんお姉ちゃんがいる場所があれば、自分はどれだけ救われただろうか。


そんな自分のような思いをしている子の助けに、少しでもなりたいと思ったのが、僕がこども食堂をやろうと思ったきっかけでした。


そしてこの2年、自分が描いていたものに、少しは近づけたのではないかと思っています。

でも、それは決して自分だけの力では、自分たちの力だけではなく、多くの方の支えがあってこそでした。

この場をお借りし、改めてお礼申し上げます。

にしのみやこども食堂を支えてくださり、誠にありがとうございました!


ただ、にしのみやこども食堂が閉店するわけではありません。

これからは新店長である、かな店長をはじめとする学生スタッフにバトンタッチし、これからも子どもたちにとって、過ごしやすく、暖かい空間を提供するため、頑張ってくれることと思います。


今後とも、にしのみやこども食堂をどうぞよろしくお願いします。

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にしのみやこども食堂 初代店長

田中 遼太郎